注文住宅で無垢材はなぜ人気?改めて知りたい無垢材住宅のメリット
現在、住宅を建てる際に使われることが多いのが、集成材と呼ばれる建材です。これは、板材を接着剤で貼り合わせているのですが、ここで使われる接着剤は健康に害が出やすいということから、無垢材を選ばれる人が増えているようです。今回は、温かみを感じられる他に、無垢材住宅にはどのようなメリットがあるのか説明します。
肌触りと香りのよさ
無垢材は、天然の木を使用しますので、使われる木によって雰囲気が変わります。木目や色、肌触り、香りなどが木によって異なるため、注文住宅を無垢材で建てる際には、それぞれの木の特徴も知っておくとよいでしょう。
フローリング床に使われることが多い無垢材には、パインがあります。これは、柔らかい素材なので、素足で歩くととても気持ち良い肌触りとされています。
スギもフローリングの床材として選ばれることが多いです。スギは木目がはっきりしていて、香りもよい木材です。スギも柔らかく肌触りがよいです。ヒノキは、お風呂場に使われることが多い木材で、香りがよいことで有名です。
このほかにも、ウォールナットや、オークなど様々な無垢材があります。無垢材は、それぞれ木目が異なるので、同じモノが全くありません。使用する箇所すべてが違う木目を出すので、味のある仕上がりになります。
高い耐久性と強度
木で作られている住宅は燃えやすいのではという疑問があると思います。しかし、実際は鉄よりも強いという説もあるのです。これは、木に厚みがある場合、内部まで燃焼しにくいという点から言われています。火災が発生した際に、建物が完全に燃えてしまうのを防ぐことができるのです。また、鉄やコンクリートよりも強度があるとされています。鉄やコンクリートは、経年劣化が早いですが、木は十分乾燥させていれば、鉄やコンクリートよりも長く持つのです。日本古来の木材建築物が今も残っていることを考えると、木の耐久性も納得できるのではないでしょうか。
夏は涼しく、冬は暖かい
天然の木は断熱性がとても高いと言われています。周囲の温度に左右されることなく、部屋の室温を快適にしてくれるので、夏は涼しい家を叶えてくれますし、冬は、暖房に頼らなくても温かい部屋にしてくれます。断熱性はコンクリートのおよそ12倍とされていますので、エアコンが苦手な人には嬉しい建材と言えるでしょう。天然の木材は、伐採された後も、余分な水分を吸収し、乾燥している時は木の内部に蓄えている水分を発散してくれると言われています。このことから、室温を快適に調整してくれるのです。
リラックス効果が期待できる
木の香りに癒されるという人は多いと思います。無垢材で作られた家は、自然の木材の香りがしますので、香りによるリラックス効果を期待できます。ストレスが溜まりやすい人も、家に帰れば木の香りでリラックスできるのではないでしょうか。自宅にいながら森林浴のような効果を得ることができます。
ダニやカビなどに強い
木に含まれている精油に、ダニやカビを抑えてくれる効果があると言われているので、アレルギーが出やすい人は、無垢材の家にすることで、アレルギーを抑える効果も期待できるでしょう。ダニやカビは、家を傷めてしまう原因にもなります。これを自然に抑えることができる無垢材が使われた住まいは、長く快適に住むことができるのです。
アレルギーの心配がない
無垢材は、天然木を使っているので、接着剤などによるシックハウス症候群や、アレルギーの心配がありません。身体に優しい家と言えます。
無垢材にデメリットはないのか
無垢材のメリットをご紹介しましたが、デメリットもあります。無垢材のデメリットは、下記のような点です。
傷がつきやすい
無垢材は、天然の木材を使用していますので、どうしても傷つきやすいです。特に柔らかい木を使用している場合、凹んだりしやすいので注意しなければいけません。
水に弱い
無垢材は、表面を塗装して、水濡れしても傷まないように加工することが多いのですが、それでも水に弱い素材であるため、濡れてしまった時はすぐに拭き取る必要があります。
建築費用が高くなることも
無垢材は、天然の木を使用しています。一般的に使われる集成材と比べると、価格が高くなってしまうことは仕方がありません。予算がある場合は、予算内でできるだけ無垢材を取り入れてもらえるようにするなど、相談することをおすすめします。
天然木の良さを感じることができる無垢材は、デメリットもありますが、それ以上にメリットが多いです。身体にも優しいので、安心して住める家であると言えます。そして、木のぬくもりを感じられる家は、毎日快適に過ごすことができるでしょう。
一生に一度といわれている大きな買い物だからこそ、家づくりの際はこだわりたいものです。ぜひ松山市で、注文住宅を建てる予定がある方は、無垢材で作られた注文住宅についても調べてみてください。